自動運転のための機械学習講座大関 真之

②理論物理学からカンニングの研究へ-法則はみんな同じ

2017.01.13

大関はこれまで磁石の理論的研究を行ってきた。この理論では、個々の磁石原子の強さは「磁場の強さ」と「周囲の磁石原子からの影響」の足し算によって記述される。しかしこの理論は磁石にだけあてはまるものではない。なぜならば、理論物理学によれば世界の現象はシンプルな法則で出来ているはずであり、この理論は他の現象にも適用可能なはずだからである。そこで大関は、「磁石の強さ」を「テストの点数」、「磁場の強さ」を「学習の度合い」、そして「周囲の磁石からの影響」を「周囲の生徒からの影響」と置き換えてテストの点数を予測する関係式を考案した。この式のうち、周囲の生徒からの影響とはまさにカンニングであり、この式はカンニング検出までも可能にするのである。


東北大学大学院情報科学研究科 准教授 大関真之の語る「価値創造プロセスを革新するための手法」#2
2015年10月27日(月)19:00~21:30
東北大学大学院情報科学研究科 応用情報科学専攻 准教授 大関 真之(おおぜき まさゆき)
http://scholar.tokyo/

②理論物理学からカンニングの研究へ-法則はみんな同じ