生命の起源とは、非生命から生命へと境界線を飛び越えた瞬間であるが、しかし地球上でその境界線が飛び越えられた瞬間はたった一度しかなかったのか、それとも何度もあったのか。地球上の全生命が同じシステムを共有する事実は前者の学説を支持するように見えるが、しかし異なったシステムを持つ生命体が複数誕生したなかで唯一我々の祖先だけが生き残ったのかもしれない。そしてこの問題は地球上の生命を観察するだけでは決着がつかない。一方宇宙で生命体を探し、彼らが我々と同じシステムをもつのかそれとも異なったシステムをもつのかを明らかにできれば、地球における生命の起源に大きな示唆を与え、ひいては生命とは何かを理解する糸口となる。
SCHOLAR.professor「新事業を創造するためのメソドロジー (手法) を学ぼう」理工系一流研究者から学ぶ、価値創造プロセスを革新するための講義とディスカッション
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第7回 2015年7月13日(月)19:30~22:00
地球生物学者 高井 研