1984年に開かれた数学の国際会議に関連して、当時30代であった若山は招待講演を行った。その内容は大きな拍手をもって迎えられたが、他の大物研究者がほぼ等しい内容を既に論文として発表していたことを知る。これは若山に大きな落胆を与えたが、同時に彼の人生におけるターニングポイントともなった。純粋数学はその性質上、孤立した環境で研究がおこなわれることが多い。しかし数学を広げるためには積極的に他と交わることが必要であるとこの事件で実感したと若山は言う。
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九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所 教授 若山正人の語る「価値創造プロセスを革新するための手法」#4
2015年8月28日(金)19:30~22:00
九州大学理事・九州大学マス・フォア・インダストリ研究所 教授 若山正人(わかやま まさと)
http://scholar.tokyo/